ベトナム・ハノイで2024年6月20日、握手するグエン・フー・チョン共産党書記長(右)とロシアのプーチン大統領。スプートニク撮影=AP
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 ロシアのプーチン大統領は20日夜、ベトナム訪問を終えた。同日にはベトナムの最高権力者グエン・フー・チョン共産党書記長らと会談。ベトナムメディアは21日、「二国間関係を強化し、国民や地域の平和に長期的利益をもたらす方向性を示した」などと成果を強調した。

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 1日足らずの訪越だったが、プーチン氏はベトナムの「4柱」と呼ばれる党書記長、国家主席、首相、国会議長の権力トップ4全員と会談した。

 国営ベトナム通信によると、この日に発表された共同声明には、ロシア側からの武器調達などで伝統的に続く国防分野での協力や、石油・ガス開発の協力を拡大することなどが盛り込まれた。

 チョン書記長は会談の中で、中国と領有権を争う南シナ海問題に言及。プーチン氏に対し、「国際法に従い、航行の自由やベトナムの正当な権利を守り、紛争を解決するための強力な支援を期待する」と表明したという。この問題をめぐっては、同じく領有権を争うフィリピンの船に対し、中国側が妨害行為を激化させており、ベトナムも危機感を強めている。

 チョン書記長はウクライナ情勢にも触れ、「平和的解決に向けた対話と交渉の促進に積極的に貢献する用意がある」と述べた。ただ、ベトナムはいずれの側への支持も表明していない。

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